新たな痕跡との出会いは、新たな出発点でもある。
「物質」を借りて、痕跡から昇華する思考を表現する試みは、常に様々な方法で実験される。
- ■ ■ ■ 3.11から暫くして ■ ■ ■
- 3月11日以前と、3月11日以後。1ヶ月が過ぎ、私はバッジを作った。チャリティー用だが、売れなくてチャリティーにもならなかった。
- ■ ■ ■ 水準器 vol. 2 ■ ■ ■
- 〜 木陰の水平面 〜
- 芝の緑が鮮やかなキャンバス内のグランドの隅に、取り残されたような柿の木やシュロの植え込みがある。
その木陰に百葉箱を置き、その中に水槽を設置した。
水槽と木々につるされたビンをチューブで繋ぐ。
数平方メートルの同一の水面レベルが、空中に出現した。
「第10回 かたち・ふれあい展」実践女子短期大学キャンパス
- days passed......
- ■ ■ ■ モッコン・コン ■ ■ ■
- 昨年は、壁そのものが目障りだった。だから縛ってみた。
今年は、へこんだ円形の穴が気になってしょうがない。あの穴は、コンクリート製の建造物には、よく見られる。
調べてみた、コンクリートの壁など作るために型枠を繋ぐときに使用する用具に、「木コン」というものがある。
「コン」は「コーン」のことで、円錐形の一部分の形に似ているから、そのように言われているらしい。 その跡だから、木コンの痕跡→木コン跡→モッコン・コンである。
今回は、会場では「異なもの」と表記したが、「モッコン・コン」とタイトルを変更しよう。 英語では「MOKKONN-KON」とでも表記するのか?
「アートinはむら展 X アートフェスティバル」羽村市生涯学習センター ゆとろぎ
- ■ ■ ■ 縛る ■ ■ ■
- 「コンクリートを緊縛」するということ。
「アートinはむら展 IX アートフェスティバル」羽村市生涯学習センター ゆとろぎ
- ■ ■ ■ 水準器 ■ ■ ■
- 器の大きさは、いろいろで、さまざまな情報も流れていて、立脚点も多少違ったりして、でも、ともすると、やんどころなき、なにものかで繋がっていて、あっちが増えれば、こっちも影響しちゃう。
昔々、「酔準器」なるタイトルで、作品を作ったことを思い出した。
今回は、本当に実験ぽい。
「第9回 かたち・ふれあい展」実践女子短期大学キャンパス
- ■ ■ ■ 百葉箱 ■ ■ ■
- 入れ物として、百葉箱を作った。中に、コミュニケーション用ガチャガチャを置いた。
「第8回 かたち・ふれあい展」実践女子短期大学キャンパス
- ■ ■ ■ キッチュしようよ!(個展) ■ ■ ■
- フェイク、似而非、空回り、西サハラの時間は、数十個の作品らしナニモノカとなって空間に収まった。
- ■ ■ ■ 30秒の記憶と痕跡 ■ ■ ■
- 30秒間の時間を下さい。ピンホールカメラで、写し取ります、あなたの形骸を。
30秒という時間は、形骸以上のものも記録します。それは、動かないでいる30秒は、なかなか長い時間なのです。
では、森の中で海水浴のベンチでお休みください。
「比企国際野外の表現展」東京電機大学鳩山キャンパス
- ■ ■ ■ ガチャガチャ ■ ■ ■
- ここの、ガチャガチャは「出てくる」だけではない。「入れる」ものなのだ。
いずれ来る人のために、挨拶、自己紹介、小さなもの何かを入れて次に繋ぐ。 繋いだことの「印し」や「記し」の集積が、場を作品に変える。
接近ーV・展 – 国立富士見台団地(東京都/国立市)
あるってアート 2008(Koedo Kawagoe LIVE ART 2008)
- ■ ■ ■ 鰯のアタマも信心から ■ ■ ■
- 屋上のこの場所には、次の年、「縛る」で使うことになるコンクリートの壁が3つ、何かのシンボルかの様に立っていた。ただの空調器機を隠すためのものらしいか、その存在感は設計者の意図を遥かに凌駕している。
私は、鰯アタマ達にお祭りの場を提供した。
- ■ ■ ■ ひねる ■ ■ ■
- ウラと表とを行き来する。メビウスの帯のひねりの部分。
二つ画面を行き来するとき、意識は平面を逸脱する。
- 同様な作品を水平面に置くとき。すでに、この作品は、平面ではなくなり、唯の「もの」としてそこにあった。